2023年8月25日に南鳥島近海で発生した台風10号たまご2023は、ダムレイという名前が付けられました。この名前はカンボジアが提案したもので、「象」を意味しています。
台風10号たまご2023は、あまり発達せずに日本の東の海上を北東に進み、8月29日には温帯低気圧に変わりました。しかし、その前に日本列島に影響を与える可能性はあったのでしょうか?気象庁や米軍、ヨーロッパの進路予想を見てみましょう。
※すでに台風10号は消滅しています。以下の情報はすでに過去の情報となっていますのでご理解ください。
気象庁の進路予想
気象庁は、台風10号たまご2023の進路予想を以下のように発表していました。
この図から分かるように、台風10号たまご2023は、8月28日には東北地方の東の海上に接近しましたが、暴風域や強風域は日本列島にかからず、その後は東に進路を変えて離れていきました。
米軍の進路予想
米軍は、台風10号たまご2023の進路予想を以下のように発表していました。
この図から分かるように、米軍も気象庁と同様に、台風10号たまご2023が日本列島に接近するものの、直撃することはなく、東北地方の東で温帯低気圧に変わると予測していました。(※現在では図はありません。)
米軍は、台風10号たまご2023の中心気圧が990hPaで、最大風速が23m/s(約83km/h)であることを示していました。これは、日本の気象庁が定める台風基準(中心気圧が998hPa以下で最大風速が17.2m/s以上)を満たしていますが、それほど強い台風ではありませんでした。
ヨーロッパの進路予想
ヨーロッパでは、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)やWindy.comというサイトが台風10号たまご2023の進路予想を提供していました。ECMWFは、風と気圧の天気図を以下のように発表していました。
この図から分かるように、ECMWFも気象庁や米軍と同様に、台風10号たまご2023が日本列島から離れていくことを示していました。(※現在では図はありません。)また、ECMWFは、台風10号たまご2023の中心気圧が990hPaで、最大風速が23m/s(約83km/h)であることを示していました。これは、米軍の情報と一致しています。
Windy.comは、風の向きと強さをリアルタイムに表示するサイトです。台風10号たまご2023の風の様子は以下のようになっていました。
この図から分かるように、Windy.comも気象庁や米軍やECMWFと同様に、台風10号たまご2023が日本列島から離れていくことを示していました。(※現在では図はありません。)また、Windy.comは、台風10号たまご2023の中心気圧が990hPaで、最大風速が23m/s(約83km/h)であることを示していました。これは、米軍やECMWFの情報と一致しています。
まとめ
以上のように、台風10号たまご2023は、日本列島に接近するものの、直撃することはなく、東北地方の東で温帯低気圧に変わりました。気象庁や米軍、ヨーロッパの進路予想はほぼ一致しており、台風10号たまご2023による大きな影響はなかったと言えます。しかし、台風シーズンはまだ終わっておらず、今後も台風に注意する必要があります。台風情報は常に最新のものを確認し、適切な対策を行いましょう。
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