エクセルで日付を入力していると、日付の隣に曜日があったほうがわかりやすいと思うときがあります。

ですが、各日付ごとに曜日を調べたりするのは非常に大変ですね。

そこで、今回は、エクセルを使用して日付から曜日を自動的に表示させる方法や土曜日、日曜日、祝日に色付けする方法などをご紹介していきます。

 

Excel(エクセル)でTEXT関数を使って日付から曜日を表示させる方法

Excel(エクセル)では、日付から曜日を自動的に入力することができます。日付と曜日のつながりを持たせるために関数を使うことで簡単に実現できます。

具体的には、日付を入力したいセルにカーソルを合わせ、以下のTEXT関数を入力します。

=TEXT(セル番地, “表示形式”)

セル番地とは、A1とかF5とかのようにセルの場所のことです。A列の1行目ならA1、F列の5行目ならF5といった感じです。

TEXT関数は、指定した値を特定の形式に変換するために使用されるExcel関数です。日付の曜日をテキストで表示させる場合にも使用できます。

今回は以下の図のようにA3に2023/3/21と日付を入力してみました。

この場合の曜日の表示方法についてみていきたいと思います。

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ここでの表示形式には、曜日を表すための表記を使用します。曜日を表す表記には日本語表記と英語表記の2種類があります。

曜日の日本語表記

“aaa”・・・曜日を省略形式で表示することができます。例えば、日曜日の場合は”日”、月曜日の場合は”月”といった具合になります。

A3では2023/3/21の日付が入っているので、ためしに、この日は何曜日なのか

B3に=TEXT(A3,”aaa”)と入力して表示してみます。

エンターキーを押すと以下のように火と表示されました。つまり2023/3/21は火曜日ということがわかります。

“aaaa”・・・曜日を完全な形式で表示することができます。例えば、日曜日の場合は”日曜日”、月曜日の場合は”月曜日”といった具合になります。

同じ要領でB3に=TEXT(A3,”aaaa”)と入力してエンターキーを押すと、以下のように火曜日と表示されました。

曜日の英語表記

“ddd”・・・曜日を省略形式で英語表記で表示することができます。例えば、日曜日の場合は”Sun”、月曜日の場合は”Mon”といった具合になります。

先ほどと同じ要領でB3に=TEXT(A3,”ddd”)と入力してエンターキーを押すと、以下のようにTueと表示されました。

“dddd”・・・曜日を完全な形式で英語表記で表示することができます。例えば、日曜日の場合は”Sunday”、月曜日の場合は”Monday”といった具合になります。

先ほどと同じ要領でB3に=TEXT(A3,”dddd”)と入力してエンターキーを押すと、以下のようにTuesdayと表示されました。

 

Excel(エクセル)で曜日を連続して簡単に入力する方法

Excel(エクセル)でオートフィルを使って連続して曜日を入力する方法は、以下の手順で簡単に実行できます。

  1. 日付のセル(今回はA3とします。)に、最初の日付を入力します。例えば、”2023/03/21″と入力します。
  2. 日付の右隣のセル(B3)に=TEXT(A3, “aaa”)と記載し、エンターを押すと、火と表示されるのでA3とB3を範囲選択します。やり方はA3をクリックで選択した後、Shiftキーを押しながらB3をクリックします。
  3. B3のセルの右下の緑四角にマウスのカーソルを当てます。
  4. すると、十字に変化しますので、
  5. そこから以下の図のようにドラッグ(マウスのクリックボタンを押しっぱなしにすること)したまま下にマウスを移動させて目的のセルで離します。これをオートフィルといいます。火水木金土日月火水木金のように曜日が連続して表示されていればOK。

これで、選択したセルから下に連続して曜日が入力されました。

オートフィルは、Excelが自動的に予測して、パターンに従って値を続けて入力する機能です。この機能を使うことで、手間をかけずに自動的に簡単に入力できます。

Excelで土曜日や日曜日、祝日など特定の曜日に色を付ける方法

土曜日や日曜日に色を付ける方法は2種類!

エクセルで、土曜日や日曜日に色を付けたいときには、セルの色を変えるための条件式書式のルールを変える方法と関数を使う方法の2種類があります。

どちらの方法も知っておくことで理解度が進むのが速くなるので両方知っておきましょう。

では、それぞれについて説明していきます。

土曜日や日曜日を条件式書式のルール変更でセルの色を変える方法

まず、土曜日や日曜日に色を付けるための条件式書式のルールを変える方法からご紹介していきます。

色を付けたいセルまたはセルの範囲を選択します。

1か所だけ色付けしたいときには1か所のセルだけクリックして選択すればいいのですが、

たとえば今回は土曜日のみをまとめて全部色を変えたいので、

全ての日付と曜日が表示されているセルの全範囲を選択しておきます。

以下の図のように①[ホーム]タブをクリックしてから、②[条件付き書式]をクリックします。

次に③[新しいルール]を選択します。

すると、「ルールの種類を選択してください」と表示されるので、[数式を使用して、書式設定するセルを決定]をクリックしてから[次の数式を満たす場合に値を書式設定]の下の欄をクリックします。

そして、ここから、非常に間違えやすいので注意してください。

土曜日の色付けをしたいときに、うっかり土と表示されているセル、今回でいえばB7にマウスをもっていってクリックしてしまいがちですが、そうすると正しい色付けができないので指定するセルを間違えないようにしてください。

土曜日の色付けをする場合でも曜日の一番上のセル。

つまり、今回でいえば、以下の①B3をクリックします。

そして、B3をクリックしたときには②=$B$3と表示されますが、以下の図のように=$B3=”土”となるように入力します。=$B$3ではなく=$B3にしなければいけないのでバックスペースキーを用いて慎重に入力してください。

また、その際に入力のバーを移動させるときにうっかり矢印のカーソルキーを押してしまうと、=$B$3+$C$3のように別のセル番地が表示されてうまくいかないので矢印のカーソルキーを押さないでマウスだけで移動して入力箇所でクリックしてキーボードでバックスペースキーで$を消してから入力するようにしましょう。

入力のポイントは=$B3の3の後ろをクリックして、=を入力、次にシフトキーを押しながらキーボードの2を押します。そうすれば、ダブルクォーテーションが入力できます。あとは土と入力してダブルクォーテーションで完成です。

=$B3=”土”の入力が難しい時には一旦、メモ帳で=$B3=”土”を作成してからコピペすればうまく行きます。

① =$B3=”土”と入力できたら

次に②[書式]を選択します。

セルの書式設定画面が表示され、[フォント]タブが選択されているので、そのまま①色のタブをクリックして②青色に選んでみます。次に③[OK]ボタンをクリックします。

①プレビュー画面で青字になっているのが確認できたら新しい書式ルールの画面の②[OK]ボタンをクリックします。

すると、以下のように土曜日だけ青色になっています。

上記では2023/3/31でやめてしまっているので1か所しか青になっていませんが、2023/4/1土も範囲に含めていたら、もちろん土曜日なので、青色になります。

そこで、試しにオートフィルで2023/4/1土まで表示してみたいと思います。

オートフィルのやり方はすでにこの記事で取り上げているので省略しますが、

選択範囲はどこからでも構いません。最終的にA14までドラッグすればOKです。

すると、以下のように青色の状態で表示されます。

 

たとえば日曜日のみを赤色にする方法も先ほどと同様の手順を使って色付けすることができます。

 

曜日の色付けをWEEKDAY関数で表示させる方法

WEEKDAY関数は、指定した日付が何曜日かを数字で返す関数です。

曜日を表示したいセルの中に「=WEEKDAY(日付が入力されているセル番地,週の基準)」を入力します。

週の基準とは、そういう数値のことで、いまのところわかりにくいかもしれませんが、順を追って説明していきます。

まず、日付が入力されているセル番地とは何かといいますと、たとえば、選択したい日付を2023/03/21とします。その日付がA3に入っていれば=WEEKDAY(A3,週の基準)となります。

週の基準はいろいろな数値があるのですが、1を入力したほうがいいです。何も入力しなければ自動的に1が入力された状態になります。

週の基準について簡単に説明しておきますと、以下のようになります。簡単にいいますと、「日曜日を数字の1に置き換えたいときには週の基準として1番を使いましょう。ただし、そのときには土曜日は数字の7に置き換わることになりますよ。」みたいな感じです。

週の基準・・・1を選ぶと

日曜日・・・1、月曜日・・・2、火曜日・・・3、水曜日・・・4、木曜日・・・5、金曜日・・・6、土曜日・・・7となります。

週の基準・・・2を選ぶと

日曜日・・・7、月曜日・・・1、火曜日・・・2、水曜日・・・3、木曜日・・・4、金曜日・・・5、土曜日・・・6となります。

週の基準・・・3を選ぶと

日曜日・・・6、月曜日・・・0、火曜日・・・1、水曜日・・・2、木曜日・・・3、金曜日・・・4、土曜日・・・5となります。

他にもまだまだいろんな種類があるのですが、1だけ選んでおけば、いまのところ、どのバージョンでも問題なく動作させられているみたいなので無難です。

では、週の基準・・・1を選ぶとB3のセルには以下の図のように

=WEEKDAY(A3,1)と入力することができます。

では、そのままエンターキーを押すと以下のようにB3の値に3が表示されます。

このようになるのは先ほどの具体例で週の基準・・・1を選んでいるので、日曜日に1が指定され

日曜日・・・1、月曜日・・・2、火曜日・・・3、水曜日・・・4、木曜日・・・5、金曜日・・・6、土曜日・・・7のようになり、2023/03/21は火曜日ですので3が指定されるためです。

なので、A3の右隣りのB3に=WEEKDAY(A3,1)と入力してエンターキーを押せば3と表示されます。

これをオートフィルで下へドラッグすると、以下の図のようになります。

ふたたび土曜日から日曜日になるときには数値が1に戻るようになっているのでオートフィルを使用すれば自動で色付けができるようになります。

数値ばかりで曜日が直接表示されていないので、わかりづらいかもしれませんが、後ほど、数値を曜日で表示する方法を説明しますので、もう少しお待ちいただけたらと思います。

では、以下の図のように2023/3/25と2023/4/1は7が表示されているとおり土曜日なので、土曜日だけ青色に変えたいと思います。この7という数値を使用している理由は、繰り返しになりますが、週の基準で1を使用している場合、土曜日を表す数値が7になるためです。日曜日なら1ですね。

まず、日付と数値が入力されているすべての範囲を以下のように選択します。

次に以下のように①[ホーム]をクリックしてから②条件付き書式をクリック、次に③新しいルールをクリックします。

すると、「ルールの種類を選択してください」と表示されるので、①[数式を使用して、書式設定するセルを決定]をクリックしてから②[次の数式を満たす場合に値を書式設定]の下の欄をクリックします。

そして以下の図のように①$B3=7を入力します。次に②書式をクリックします。

セルの書式設定画面が表示され、[フォント]タブが選択されているので、そのまま①色のタブをクリックして②青色に選んでみます。次に③[OK]ボタンをクリックします。

①プレビュー画面で青字になっているのが確認できたら新しい書式ルールの画面の②[OK]ボタンをクリックします。

 

 

これで以下のように7の数値だけ青になっているのですが、

わかりやすくするために数値が表示されている箇所に曜日が表示されるようにします。

まず、数値が表示されている箇所全部の範囲を選択します。

右クリックしてセルの書式設定をクリックします。

次に以下のようにセルの書式設定画面が表示されるので、①ユーザー定義をクリックします。次に②G/標準と表示されている箇所をクリックします。

①バックスペースキーで消してaaaと入力します。

②OKボタンをクリックします。

そうすると、以下のようにすべてが曜日で表示されます。

日曜日も同様のやり方でできます。

ただし、色を変えるときには、以下の図のように、これまでどおり=$B3=7のように入力する必要があります。

=$B3=”土”のような数式では変わらない点に注意が必要です。

 

祝日や記念日に色を付ける方法

日付と祝日名が書かれた祝日のリストを作って、色付けする日付リストの範囲のうち祝日のリストに該当する日付と一致したら色が変わるようにすればokです。

もちろん、このやり方を応用すれば、祝日だけでなく、誕生日や結婚記念日などメモリアルな日も色付けすることが可能です。

やり方はCOUNTIF関数を使います。

COUNTIF関数を使用して、祝日リストの日付と一致する日付範囲のセルの色を変更する方法を説明します。

日付と祝日名が別々の列に記載された祝日リストを作成します。と言っても簡単です。

祝日リストを作成するときに必要な国民の祝日の日付と名称は内閣府のサイトで記載していますので、必要な祝日をエクセルに貼り付けてみてください。

今回は以下の図のように2023年の国民の祝日をエクセルに貼り付けて祝日リストを作成してみました。あと、必要があれば誕生日とか会社の設立記念日とか結婚記念日を追加してみてもいいかもしれません。

祝日リストが完成したら、たとえば”祝日名”と”祝日の日付”という列名をつければOKです。

一応以下の図のようにD1に祝日名、E1に祝日の日付と記載してあります。

今回作成した祝日リストの”祝日の日付”はE2からE18までです。

では、祝日の色付けにの手順ついて説明していきます。

  1. 条件付き書式を適用する範囲を選択します(つまり、色を変更するセルの範囲)。
  2. ①「ホーム」タブから、②「条件付き書式」を選択します。
  3. ③「新しいルール」を選択します。
  4. 「ルールの種類を選択してください」というダイアログボックスが表示されたら、①「数式を使用して書式設定するセルを決定」を選択します。
  5. 「次の数式を満たす場合に値を書式設定」という欄に、以下の図の①以下の数式を入力します: =COUNTIF($E$2:$E$18,$A3)=1 この数式は、E列の祝日の日付のセルの範囲(E2からE18まで)のうち、現在のセル(例えば、A3)の日付と同じ日付が何度現れるかを数えるものです。
  6. つまり数値が1になれば一致している箇所ということになります。
  7. ②「書式」ボタンをクリックします。
  8. 条件付き書式の設定を行います。たとえば、祝日の文字を緑にする場合は、以下の図の①文字タブから②緑を選択します。
  9. ③「OK」ボタンをクリックしたら完成です。

次に以下の図①のように文字が緑になっているのを確認して②[OK]をクリックします。

以下のように祝日のところだけ緑になっているので完成です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。オートフィルや関数を使用して自動的に曜日を取得したり色付けできたりすると、かなりの時短をすることが可能です。

少しわかりにくいような用語がありますが、やり方自体は慣れてしまえば特に難しくないので、ぜひ繰り返し練習して習得していただけたらと思います。

ここまでお読みいただきまして有難うございました。

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