「ミョウバン」は食品添加物として有名ですが、ミョウバンを水に溶かすことで「ミョウバン水」というものがあり、多くの人に知られています。
そこで今回は、ミョウバン水の作り方や使い方、意外な効果や注意点などについてご紹介していきます。
ミョウバン水って何?ミョウバンとは?その効果とは?
「ミョウバン」とは、正式名称が「硫酸アルミニウムカリウム」と呼ばれ、販売されているミョウバンには2つの種類があります。「生ミョウバン」と、それを乾燥させてできる「焼きミョウバン」があります。
ミョウバン水の作り方
まず、ミョウバンを15gから20g用意します。ミョウバンの重さの測り方は、計量スプーンで測る方法もあるのですが、キッチンばかりの上に容器を乗せて、その容器の中にミョウバンを15gから20g入れたところで取り出す方がやりやすいです。特に焼きミョウバンの場合は、粉状と粒状の2種類があり、大さじだと微妙に違ってきますので、キッチンばかりなどを用意してなるべく正確に計測するようにしましょう。
用意したミョウバンを500mlのペットボトルに入れて、水道水を入れてフタをしてしっかりと振ります。
すると、一時的にペットボトルの中に石鹸水のように白く濁った液体ができ上がりますが、時間がたつにつれてミョウバンが水に溶けて透明になります。その日の気温にもよりますが、完全に溶けるまで1日くらいかかります。
なるべく常温で放置しましょう。冷蔵庫に入れてしまうと溶けにくくなってしまうので注意。
完全にミョウバンが水に溶け切ったら完成です。
ミョウバン水がもたらす効果とは?
消臭効果と抗菌効果
人の汗が出るところには2つの汗腺があります。その中で、エクリン腺からでる汗は主に水分で構成され、塩分が約1%しか含まれていないため、ほとんど臭いません。
一方、アポクリン腺からでる汗は、アンモニア、脂肪、タンパク質、糖などが主成分であり、これらが皮膚の表面で常在菌と混ざりあうことで臭いの原因となります。
トイレのアンモニア臭で有名なように、アンモニアが含まれると独特のアルカリ性の臭いがします。ミョウバン水をかけることで、この臭いが中和され、殺菌効果が得られ、においが改善されます。
制汗効果
ミョウバン水には、肌を引き締める収斂作用があり、これはタンパク質を変化させることによって実現されます。また、血管を収縮させて、汗腺を引き締めることで、制汗効果が期待できます。
ミョウバン水の注意点
ミョウバン水の使用上の注意点として、肌に合わない場合もあります。
ミョウバンは金属のアルミニウムからできているので、金属のアレルギー体質の人には向いていません。
特に敏感肌の方には、かぶれや発赤、かゆみが生じる可能性がありますので、タッチテストをすることをおすすめします。
その上で、もし肌に異常が発生した場合は直ちに使用をやめてください。
ミョウバン水はわきがに効果がない
ミョウバンには汗のにおいを抑える効果は期待できても、ワキガを改善する効果はありません。
ですので、ミョウバン水はあくまで、においを一時的に抑制するために使用するようにしましょう。
ミョウバン水で作る消臭スプレーの使い方 | カビ・ニオイ対策にも!
ミョウバン水の使用用途は以下が適しています。
- 制汗剤としての使用
- カビが発生しやすい場所に防カビの目的としての使用
- トイレの臭い消し
- 生ゴミの臭い消し
- 洗濯物の生乾き臭の臭い消し
制汗剤として使用する時には以下のように使用します。
ミョウバン水の使い方は以下の通りです。
- ミョウバン水を10倍に薄めます。
- ガーゼに浸して汗が出るところや匂いが気になるところに塗ります。
- ティッシュなどで受け取ります。
また、防カビやにおい消しの目的として使用する場合には
ミョウバン水のスプレーを1、2回だけ振りかけるようにしましょう。
あまり多く振りかけると水浸しになってしまうので注意が必要です。
ミョウバン水の保管方法
ミョウバン水は、冷蔵庫に保管することで1ヶ月近く持ちます。
保管方法は人の好みにもよりますが、慣れてきたら1、2週間でどれくらいのミョウバン水を使うのか感覚的に分かってきますので、
ペットボトルの水500mlあたりミョウバン15~20gの比で、
自分で使用する分だけ作って使い切ったらまだ作る、というやり方もあります。
ご自分に合ったやり方で試してみることをおすすめします。
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