アルカリイオン水の評判を聞きつけて、導入を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、アルカリイオン水を飲まない方がいい人や危険性などについて、よくわからないという方も多いはず。
そこで、アルカリイオン水ができる仕組みや効果、アルカリイオン水の危険性、アルカリイオン水を飲んではいけない人などについて徹底的に解説していきます。
アルカリイオン水とは?
アルカリイオン水とは飲用可能な弱アルカリ性の飲料水のことをいいます。
アルカリイオン水入りのペットボトルが販売されているので、それを購入して飲む方もいますが、1か月にたくさん飲む方にとっては、コスト削減のために、2万円~14万円ほどのアルカリイオン整水器を購入してキッチンにセットしてアルカリイオン水を自宅で作って楽しむという方もいらっしゃいます。
たとえば、アルカリイオン水入りのペットボトルといえば、以下は口コミが多くて利用者が多いですね。
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以下のアルカリイオン整水器は、購入してキッチンにセットしてアルカリイオン水を飲むという人の口コミが比較的いますね。
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アルカリイオン整水器でアルカリイオン水を作るための仕組み
アルカリイオン整水器は水道水を電気分解する装置です。電気分解といいますと、学校の授業で習ったことがあるかと思いますが、装置の中には電池と同じようにプラス極とマイナス極に分かれています。
一般的なアルカリイオン整水器は以下のような手順で水道水からアルカリイオン水を作り出しています。
まず、アルカリイオン整水器にはカートリッジで水道水の残留塩素などを除去して浄水を作ります。
そして、浄水を電解層で電気分解することでマイナス極のほうにアルカリイオン水を、プラス極のほうに酸性水と呼びます。
実際に飲めるのはアルカリイオン水のほうです。アルカリイオン水には水酸化物イオン、カルシウムイオン、ナトリウムイオン、マグネシウムイオン、カリウムイオンなどが含まれています。
それに対して、酸性水のほうが水素イオン、塩素イオン、硝酸イオン、硫化物イオン、炭酸イオンなどが含まれていて、弱酸性の飲めない水ですが、一定の殺菌力や洗浄効果、収斂作用があります。
なので、使用するアルカリイオン整水器にもよりますが、主な酸性水の使い道はpHごとに使いかたが異なり、pH5.5程度なら洗顔、入浴に、pH3.0洗い物、掃除などに使用されることが多いです。
※肌の弱い方やアレルギー体質の方は使用前に医師に相談してください。もし万が一、肌に合わないときには使用を中止してください。
アルカリイオン水の効果
「アルカリイオン整水器」とは、医療機器等法によって家庭用医療機器に分類された家庭用電解水生成器のことです。
以下のアルカリイオン整水器も口コミを見てみると利用者がいます。
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この家庭用電解水生成器の目的は、胃腸症状の改善のための飲用アルカリ性電解水を生成することであり、一般家庭での使用が定められています。胃腸症状の改善とは、胃もたれや不快感の緩和、そして胃腸の働きを助けることであり、この目的のために使用されます。
また、アルカリイオン整水器から生成されるアルカリイオン水には、さまざまな効果があるとされており、全体として以下のような効果があるとされています。
- 慢性下痢
- 消化不良
- 便秘
- 胃酸過多
- 制酸
- 胃腸内異常発酵
アルカリイオン水の危険性とは?飲んではいけない人の特徴
アルカリイオン水には、カリウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオンなど、水道水よりも多くのミネラルが含まれています。
アルカリイオン水の摂取量は必ず守ってください。
アルカリイオン水の1日の摂取量は500ml~1000mlが目安です。この摂取量での臨床試験は行われており、安全性が確認されています。
この基準を超えたアルカリイオン水を大量に飲んでしまうと水中毒になってしまう危険性があります。
アルカリイオン水を飲んではいけない人
アルカリイオン水のミネラルが、人によってはアルカリイオン水の危険性として指摘されています。
そのため、以下に該当する方は事前に細心の注意をはらってください。
腎疾患がある人
基本的に、疾患がある人(例えば、カリウム排出障害、慢性腎臓病、腎炎など)の場合は、事前に医師に相談するようにしてください。
公益社団法人福岡県薬剤師会によると、腎臓に疾患がある人がアルカリイオン水を摂取すると、特にカリウムの排泄能力が低下してしまい、血中カリウムの値が上昇する危険性が指摘されています。
薬を飲んでいる人
家庭用医療機器のアルカリイオン整水器は、2005年に厚生労働省によって使用目的が胃腸症状の改善であることが定められました。つまり、そういう効果があるアルカリイオン水は普通の水ではないのでアルカリイオン整水器のメーカーであるパナソニックでは避けるように書かれています。
ですので、基本的には、水道水か、浄水、軟水でのむようにしましょう。
もし、どうしてもアルカリイオン水で薬を飲みたいという方で医師から薬を処方してもらっている場合は、必ずかかりつけの医師に相談するようにしてください。
赤ちゃんには専用のアルカリイオン水が販売されています
赤ちゃんは、大人のように内臓機能が発達していないので、安易にアルカリイオン水を飲ませないようにしてください。
赤ちゃんにはpHが弱めのアルカリイオン水が専用に販売されています。
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アルカリイオン水の上手な飲み方と注意点
pHとアルカリイオン水
「pH」というのを聞いたことがあるのではないでしょうか。この数字は1から14までの範囲で定められており、pH 7が中性、pH 14に近づくほどアルカリ性、逆にpH 1に近づくほど酸性を示しています。
アルカリイオン水の理想的なpHは9から10程度とされています。
ただし、アルカリイオン水はpH 10を超える数値の場合、臨床試験による症例が少ないため、摂取には注意が必要です。
アルカリイオン水は少しずつ体に慣らしていこう
まず、人間の体のpHの値は、pH7.35から7.45で保たれています。pH7は中性なので弱アルカリ性が人間にとって望ましいということになります。
ですが、アルカリイオン水を初めて飲む場合、体がまだ慣れていないですし、アルカリイオン水自体が体に合うかどうかまだ分かっていない状態なので、最初のうちは、アルカリイオン整水器のpHを8程度の弱めに設定して、1日にコップ一杯程度を守りながら2週間くらい続けて体調に異変が生じないか様子を見ます。
それで、問題がなければ、pH9で試してみて2週間様子を見て、さらに問題がなければ、pH9.5くらいまで挑戦してみるといいでしょう。
※アルカリイオン水が体に合うか合わないかは個人差にもよるので、少しでも具合悪くなった場合には飲むのをやめて、医師に相談しましょう。
参考サイト:
アルカリイオン整水器協議会
仙台徳洲会病院
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