横浜の山手にある港の見える丘公園には、日本文学の巨匠・大佛次郎(おさらじじろう)の足跡をたどることができる大佛次郎記念館があります。
1978年(昭和53年)5月1日にできた赤レンガ色の外観とアーチ型の屋根が目を引くこの建物は、大佛次郎の作品「霧笛」や「帰郷」の舞台となった場所に建てられたもので、設計は浦辺鎮太郎という建築家が手がけました。
館内には、大佛次郎の原稿や創作ノート、愛用品などが展示されており、彼の生涯や業績を深く知ることができます。開化期の横浜を描いた「霧笛」や「幻燈」、フランス革命を題材にした「パリ燃ゆ」や「天皇の世紀」、時代劇の名作「鞍馬天狗」「赤穂浪士」など、幅広いジャンルに挑戦した大佛次郎の作品は、今も多くの読者に愛されています。また、2階には大佛次郎の書斎が復元されていて、当時の面影を知ることができます。
また、猫好きとしても有名な大佛次郎が集めた猫の絵や置物も、館内には300点以上もあり、猫ファンにはたまらない展示となっています。館内に併設されたティールーム「霧笛」では、大佛次郎夫人のオリジナルレシピによるレアチーズケーキとコーヒーを味わうことができます。横浜の歴史と文化を感じることができる大佛次郎記念館は、文学ファンはもちろん、横浜観光の際にはぜひ訪れたいスポットです。
近年では毎年3月上旬の土曜日に大佛次郎賞受賞者が講演を行っています。
住所
〒231-0862 横浜市中区山手町113
電話番号
045-622-5002
料金
大人 200円(150円)/小・中学生以下 無料/横浜市在住の65歳以上 100円
※( )内20人以上の割引料金
※毎月第2・第4土曜日は高校生以下無料
※毎月23日は「市民の読書の日」につき、高校生以下無料
※障がい者手帳の提示で無料(付添の方1名含む)
開館/閉館時間
10:00~17:30 (10月~3月は17:00まで)
休館日 毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)、年末年始、展示替等の臨時休館あり
アクセス
・JR京浜東北・根岸線「石川町駅」から徒歩20分
・みなとみらい線「元町・中華街駅」から徒歩8分
・JR京浜東北・根岸線「桜木町駅」からあかいくつバスまたは神奈中バス11系統に乗車「港の見える丘公園前」バス停で下車してから徒歩3分
コメント