横浜市中区の高台にある根岸森林公園は、日本初の洋式競馬場だった根岸競馬場の跡地に造られた公園です。約19ヘクタールの広大な敷地には、自然の丘陵を活かした芝生広場が広がり、空と緑に包まれる癒しの空間を提供しています。
根岸競馬場は、慶応3年(1867)に外国人クラブの主催で日本初の洋式競馬が行われた場所で、明治13年(1880)からは日本競馬クラブが運営しました。東洋一の規模を誇っていた競馬場は、昭和18年(1943)に戦争のため閉鎖されました。
戦後は米軍に接収され、住宅地やゴルフ場などに使用されましたが、昭和44年(1969)から一部が日本に返還され、昭和52年(1977)に公園として開園しました。平成21年(2009)2月には近代化産業遺産として認定されました。
公園内には、旧一等馬見所という貴賓室を持つ建物が残っており、外観のみ見学することができます。この建物は、アメリカ人建築家J・H・モーガンの設計によるもので、当時の洋風建築の優れた例として評価されています。
公園の最大の魅力は、なだらかな地形を生かした芝生広場です。気持ち良く晴れ上がった休日などはたくさんの人が思い思いにくつろいでいます。芝生広場ではバーベキューも楽しむことができます(要予約)。芝生広場からはランドマークタワーも見えます。
公園は横浜有数の桜の名所でもあります。春には小高い丘一面に400本以上の桜が咲き誇ります。桜山から見下ろす芝生広場や横浜港の景色は絶景です。お花見をしながらピクニックを楽しむ人も多くいます。
同じく花見の名所となっている梅林には、70種280本のウメがあり、早春の散策を楽しむことができます。他にもカエデやケヤキ、イチョウなど多様な樹木からなる樹林地やバラ園など、四季折々の景観も素晴らしいです。
公園内には遊具広場もあります。高台から滑るすべり台はとても気持ちがいいです。
他にもターザンロープや複合遊具があり、開放感あふれる遊具広場で思う存分に遊ぶことができます。遊具広場の周辺には、「森のテラスカフェ」という案内所兼休憩所があり、コーヒーや軽食(有料)が楽しめます。毎週金曜にはパンの販売もあります。
公園の隣には根岸競馬記念公苑があります。ここでは、「馬の博物館」やポニーセンターがあります。
「馬の博物館」では、「歴史と馬」など馬をテーマにした展示を見ることができます。
ポニーセンターでは、ポニーにエサをあげたり、乗馬体験をしたりすることができます(有料)。
毎週土曜日の午後1時30分からは、ニンジンタイムという、お馬さんにエサをあげられるイベントも。
月に1回、ポニーに乗れる「乗馬デー」が開催されています。
根岸森林公園は、自然と歴史と馬とのふれあいを楽しめる、横浜を代表する公園のひとつです。
体いっぱいに自然を感じることができる、開放的な空間で、心身ともにリフレッシュしませんか?
住所
〒231-0853 神奈川県横浜市中区根岸台1-2
お問い合わせ
045-641-9185
営業時間
入園は自由です。
休憩スペース・・・午前9時から午後5時まで
カフェ・・・午前9時30分から午後4時まで
定休日
無休
料金
入園は自由です。(旧根岸競馬場一等馬見所は外からの一部見学のみ)
アクセス
バス:JR根岸駅・桜木町駅・横浜駅から市営バス「旭台」で下車
電車:JR京浜東北・根岸線「根岸駅」「山手駅」から徒歩15分
自動車:「根岸不動下」の信号から横浜駅根岸道路(横浜市主要地方道80号)へ進み約850m
面積
193,102㎡
駐車場
有
収容台数:200台
駐車料金:2時間300円、以降20分につき50円(土・日曜・祝日・・・2時間400円、以降30分につき100円)
コメント