日本郵船歴史博物館は、日本の海運史を知ることができる貴重な場所です。ここでは、明治以降、日本から世界へと広がっていった海運の歴史を、日本郵船の社史とともに展示しています。日本郵船は、日本の近代化に大きく貢献した海運会社であり、その歩みは、日本の歴史と密接に関わっています。日本郵船歴史博物館では、日本郵船株式会社の120年近くにおよぶ歴史とその歩みを様々な角度から紹介しています。
日本郵船歴史博物館の魅力は、海運会社日本郵船の横浜支店として歴史を刻んできただけあって、豪華客船の大型模型や映像など、見て楽しめる展示品が多いことです。高砂丸(1885~1898年)鎌倉丸(1928年に秩父丸として起工、1939年鎌倉丸に改名)特に、日本最大のクルーズ客船の豪華客船「飛鳥」の模型は、全長約3.6メートルもあり、その迫力に圧倒されます。展示品には当時の船旅の様子を伝えるパンフレットや絵葉書などもあり、船旅のロマンを感じさせてくれます。また、戦時中や戦後の海運の苦難や復興の歴史も、写真や資料で詳しく紹介されています。日本郵船の現在の活動や将来の展望も、映像やモデルシップで分かりやすく説明されています。
日本郵船歴史博物館は、昭和初期に造られた横浜郵船ビルの1階を改装して2003年(平成15年)6月に開館しました。横浜郵船ビルは、昭和初期に建てられた歴史的建造物で、海岸通りに面しています。大理石の柱や漆喰の天井など、重厚な雰囲気が漂う建物です。この建物は、日本郵船の横浜支店として長年使われてきました。日本郵船歴史博物館は、この建物の歴史を生かしながら、展示空間をリニューアルしました。展示計画は、この格調高い空間イメージを損なわないよう、ディテールにこだわった什器デザインを採用しました。展示内容は、映像やナレーションなど、複合的な手法でドラマティックに展開しています。
また博物館の中には蒸気帆船、貨客船、コンテナ船、LNG船、クルーズ客船の船体模型、LPG船、ばら積み船など専用船の断面模型があります。ミュージアムショップでは、歴史博物館のオリジナルグッズを販売しています。
日本郵船歴史博物館は、海運が島国日本の人々の暮らしを支えていることを幅広い層に伝えることを目的としています。海や船への親しみを深めることができる博物館です。
この博物館では貴重な資料を間近で見られる常設展示、定期的に開催される常設展示解説、そして年2~3回行われる企画展がそれぞれ行われています。ミュージアムショップでは、日本郵船歴史博物館のオリジナルグッズを販売しています。
残念ながら、日本郵船歴史博物館は、横浜郵船ビルの再開発に伴い、2023年4月1日から2026年10月頃まで休館することになりました。再開館後は、さらにパワーアップした日本郵船歴史博物館を楽しみたいですよね。
住所
〒231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通3-9 横浜郵船ビル1階
電話番号
045-211-1923
料金
- 一般 400円
- シニア(65歳以上)・中学生・高校生 250円
- 小学生 無料
開館/閉館時間
10:00~17:00(最終入館 16:30)
休館日
月曜日(祝日の場合は、翌平日休館)、年末年始、その他臨時休館日あり
2023年4月1日から2026年10月頃まで休館
アクセス
- みなとみらい線「馬車道」駅から徒歩2分
- JR京浜東北・根岸線「関内」駅から徒歩8分
- 横浜市営地下鉄ブルーライン「関内」駅から徒歩7分
コメント