掃部山公園(かもんやまこうえん)は、横浜市西区にある高台の公園です。
この公園は、横浜開港に貢献した井伊直弼のゆかりの地で、彼の銅像が園内に建てられています。
井伊直弼は江戸時代末期の大老で、日米修好通商条約を締結し、安政の大獄や桜田門外の変で知られています。
彼の官位である「掃部頭(かもんのかみ)」から、この公園は「掃部山」と呼ばれるようになりました。
掃部山公園は、春には約200本の桜が咲き誇り、花見の名所として賑わいます。
また、池を配した和風庭園や横浜能楽堂などがあり、和の風情を感じさせます。
毎年夏には、「虫の音を聞く会」という茶会も催されています。
公園からは横浜みなとみらい21地区を見下ろすことができ、眺望も素晴らしいです。
掃部山公園は、明治初期に鉄道開通に携わった外国人鉄道技師の官舎があったことから「鉄道山」と呼ばれていたこともあります。
その中でもエドモンド・モレルは日本初の鉄道敷設工事の総監督であり、新橋駅-横浜駅(現・桜木町駅)間の路線を完成させました。
彼はその後も日本で活躍し、日本人技師の育成や日本初の蒸気船建造などにも貢献しました。
彼は掃部山公園近くにある外国人墓地に埋葬されています。その後、旧彦根藩士が一帯を買い取り井伊家に寄贈しました。
大正3年に横浜市に寄付されてからは、関東大震災や第二次世界大戦などの災難にも耐えてきました。
現在の井伊直弼像は2代目で、開国100周年祭に際して再建されたものです。
掃部山公園は、歴史と自然と文化が調和した魅力的な公園です。ぜひ一度お越しください。
住所
〒220-0044 神奈川県横浜市西区紅葉ケ丘57
電話
045-242-1313 (横浜市西土木事務所)
広さ
24,727㎡
施設など
トイレ:有
身障者用トイレ:有
水飲み場:有
ベンチ:有
定休日
無休
料金
入園自由
アクセス
公共交通:JR桜木町駅から徒歩12分
車:首都高速みなとみらい出入口から5分
駐車場
なし
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